感性と思考

自由人による雑記ブログ

おもちゃ箱をひっくり返したような街での暮らし ーHK

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WayV Phantomツアーのコンテンツを見ていて、ふと「久しぶりに香港で生活したいな」という気分になった為、しばらくの間は香港で過ごすことに。港澳人の伝手を頼りつつ移住しました。人生はノリと勢いが大事卍

 

 

赤からの熱気 夏の香港

9月末になり、やっと朝夕の風が秋を感じるように。以前マレーシアとタイでそれぞれ2ヶ月間ほど過ごしていた事がありますが、香港の夏はまさに東南アジアの気候に近い。日差しの強さに耐えられるか?と思っていましたが地下街を熟知し日陰を歩いていたら意外にも海風が心地良いことに気付きました。東京で過ごした夏は限られていますが、あのコンクリートジャングル特有のジメジメした感じともまた違う。ミストが出ている遊歩道があったり室内・電車のホームは冷蔵庫並みの涼しさといった感じで、暑くても外に出たくなるような工夫がされています。だからか経済活動が止まらない活気がある。

 

香港人はせっかちな傾向があって、エスカレーターは爆速。韓国よりも早い気がしますね。日本の老人人口率を考えるとこのスピード感になる日はこないな。出退勤の時間帯に会社員の皆さんを観察していると日本の方々と見分けがつきにくいです。中国大陸 内地の方々は標準語+音声チャットで話しながら歩いていて威勢が良いことが特徴的ですが、香港人は目配せをしつつ黙って歩きスマホしているので"早歩きの東京人"って感じ。

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また、海外からの移住者や東南アジア出身の家政婦さんも多くいるので、地元の人も外国人の扱いに慣れています。最初こそ広東語や標準語で話してきても、通じないと分かるや否やイギリス訛りの英語に即切り替えて話をしてくれます。それこそ、日本の接客文化と比較すると全てが雑には感じるが、礼儀は無くとも愛はある。ちなみに街中にはセブンイレブンイオンモール・ドンキがあり、そこで働く店員はこちらが日本語話者と分かると、知っている日本語を連発してきます。また、香港人マルチリンガルが大半なので語学の勉強にはうってつけ。色んな言語で会話できる環境なので暮らしていて楽しいです。

 

 

 

聖地巡礼

本題へ。香港は大きく分けて九龍島と香港島に分かれていて、この狭い土地に750万人が住んでいます。九龍島側は、道が大きく中国大陸からの観光客が非常に多い。その一方で、香港島の方は団体の観光客は少なく、外資系企業のエリート会社員が多く働いているエリアになります。

威神のコンテンツは九龍島でイェソン兄さんのVlogは主に香港島での映像になります。

 

WayV

 

1. 蘭芳園

意外過ぎるところでご飯食べていました。蘭芳園は、1952年創業の老舗で茶餐廳の元祖になります。本店1号店は中環(セントラル)にあって、後述するイェソン兄さんのコンテンツでも映っていました。左の写真は、かの有名な「恋する惑星」の撮影地、中環至半山自動扶梯エスカレーター)のところから映しています。

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威神が訪れた蘭芳園 尖沙咀(チムサーチョイ)店は重慶大厦にあると思いきや2軒隣の地下にお店があった。分からなければ重慶大厦の中央にある受付で聞くといいです。

茶餐廳とは?

香港・マカオで喫茶と軽食を兼ねた飲食店のことを指します。日本でも香港贊記茶餐廳というお店があるので首都圏にお住まいの方はぜひ。

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威神の皆が着席していたテーブルは、お店の一番奥の貸し切りスペースになります。

映像で見たよりもこじんまりとしていました。館は新しくて今風な商業施設なのに、このお店だけタイムスリップしたような雰囲気を漂わせていたものの店内は綺麗でした。ちなみに香港は古びているお店でも、衛生面で心配になるようなところは少ないと思う。店員さんは終始怠そうな感じで、香港全土の店の中でもトップクラスの雑対応ですが、即座にミルクティーとトースト持ってきてくれたので要領重視の自分は特段気に留めていません。他人に期待することはやめて目の前の体験を楽しみましょという助言だけ。

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香港式ミルクティーは茶葉の苦みがあって味が深くて美味しい。無糖練乳を入れることでコクが出るんだよ、と教えて貰いました。コンビニで買える”港式奶茶”もおいしくて他が飲めなくなる。日本からは、HKストアさんで香港の食料品を買えます。国内の中華街も色々行ったけれど内地や台湾系が多くて香港モノ少ないんですよね。。

 

 

 

2. 維多利亞港

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ビクトリアハーバーは、香港島九龍半島の間にある海峡。両岸に聳え立つ高層ビル群と船舶がたくさん行き来していて香港を象徴する場所。毎日夜の20時にシンフォニーオブライツという光と音の祭典を開催しています。パリピタウン。港のどちら側からも見られるけれど、九龍 尖沙咀のプロムナード(威神たちが見ていた方)側からの方が綺麗です。ここ数年、港沿いの星光大道は工事していて道が整備されたり、モールが出来たりと栄えています。自分はスターフェリーから港を見るのが好きです。ちなみに対岸を渡る際には、電車よりもフェリーの利用がおすすめ。乗船料金が安くて、一乗船あたり40円が今年値上げして100円ほど。

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シャオジュンがこの景色を見ながら「将来は、海の見える街で暮らしたい」と言っていましたが、当方も海の街しか住めないですね。緑や海の自然と共に暮らすと寛大な心が養われるというか。香港については、アジアと西洋文化が混ざっている面白さはもちろんのこと、ローカルとラグジュアリーの融合、そして広大な公園があり綺麗な海に囲まれているという点が理想的な都市だなと思います。

 

 

 

Super Junior イェソン

個人YouTubeチャンネルの【예세이 Yessay】は、あまりにも映像の質と解説のレベルが高くて素晴らしい。兄さんは歌う学芸員。コンテンツが過小評価されている様に思うので微力ながらもこのチャンネルの魅力を不定期発信しようと思います。本当に有料級。芸術好きの方は、是非見て頂きたい。

 

 

1. M+Muesum

香港に戻ったら絶対に行きたいと思ってた場所。2021年オープンの美術館です。兄さんの解説を踏まえた上で訪問しました。

この美術館がある『西九龍文化地区』は、まだまだ開発中でのんびりと寛げるような広々としたエリア。865億円を投じて作り、敷地は6万5000平米というアジア最大級の美術館。その空間にいるだけでも満足度が高いです。割引も適用されたりするのでKlookとかで事前予約するのがお勧め。

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日本を含めアジア独自の文化を展示してあり、中でも風刺作品が印象に残っています。香港ではご存知の方も多い様に、デモ以降中国政府が何かと関与するようになったため美術館の展示物にも影響を与えたようでした。検閲が厳しくなってもアーティスト側がメディアに対して『現代芸術はあなたの良き友人ではない。この世界の現実に目を向け、その分析や批評に関心を持つことが求められている。』という言葉を残したことこそが、これだけ多額の公金を芸術に投じることのできる香港の文化レベルの高さを表しているように思う。コンテンポラリーな美術館の中で一番好きな所となりました。自分は平日休みの人なので、閑散とした中でゆっくり鑑賞できて楽しかった。

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兄さんは夜に美術館に行ったようですね。コンテンツでも言及していたネオンサインはここの美術館や展示会でも見る事ができます。街中は全域でネオンが減り、九龍側は中国旗が増えました。ネオンサインが減った理由は老朽化に伴う落下事故防止のため。裏通りや太古(日本の方が多く住む)エリア・深水埗(下町)は割と古き良き香港の面影を残しています。

 

 

 

2. 摩羅上街(キャット・ストリート)

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香港島の坂(上環)の中腹に、キャットストリートはあります。自分はここの近くのPMQというアートスポットが好きでイベントがあるたびに訪れているのでついでに立ち寄ることが多いです。骨董品や中国のキッチュな雑貨がたくさんあります。ここの通りにあるHalfway Coffeeというカフェがお気に入り。欧米人客が多いお店です。お店のカップがかわいい。隣のお店で購入可能なのでお土産にも最適!

 

 

Lucas ユッケイ

先日、大学終わりの友人に会うため沙田に行ってきました。沙田といえば、ルーカスの地元。ご実家のタイ料理店に行こうかと思って、weiboで探っていたけれど情報が古くて行けず。。合流するために立ち寄っただけなので写真撮り損ねてしまったけれど、観光客が多い中心地と比べると長閑で緑が多い市街地でした。香港随一のベッドタウンです。

 

 

自分にあったライフスタイル選び

特に良いと思う点は、下記のとおり。最大のデメリットは、物価/地価の高さ。家賃も30万超えがスタンダードです。。一概には言えないものの香港人の合理的な考え・働き方が我が性格に合っていて過ごしやすい。社会の最小単位が家族ではなく個人であるところが、日本と最も大きく異なるところかなと思います。

香港魅力ポイント
  • 約3か月間の滞在であればビザ不要
  • ノマド生活には向いている場所
  • 街中のwifi速度が早い
  • 外食が充実
  • コンパクトな都市故の安心感
  • 自然豊か
  • イオン/ドンキがある(輸入品が諸外国に比べると安い)
  • 消費税がかからない
  • 24時間営業や夜中まで開いている火鍋屋が多い
  • 交通費が安い
  • 家政婦を雇いやすい

全てに共通して言えることだと思うけれど、自身の目で見て体験をしてみないと、結局は受け売りの知識留まりな訳で。移住や旅で直面する居心地の悪さ・不便さは、未知との出会いの連続で自分の中での常識が覆る瞬間。それが楽しい。視野が狭いとストレス耐性が低くなるし、生きにくさからの脱却は出来ないようにも思う。適度に生活環境を変えることだけは妥協したくないですね。客観的な意見や視点は「何かが続けば続くほど分からないものになっている」実感があります。

 

自身の価値観への問いかけ・リセットを出来ることが多拠点生活を好む理由。色んな所で生活してみると、不要なものが明確化されて”自分にとって何が本当に必要で大切なのか”の発見が出来る。返報性の原理が働くのもあるが、giverになることが結果的に自分に手元に残るものが多いので書いてみました。

 

 

編集後記

ライブ続きなのと、仕事の関係で3ヶ月ほど日本に滞在するため、首都圏の物件を見ていたタイミングで威神Vin横浜のニュースが入ってきましたよ。ヤッタネ。